Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

ざく、ざく、ざく

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ざく、ざく、ざく。

ざく、ざく、ざく。

大根葉を切るのが好き。

あまりにそれに集中していると、旦那に「怖い」と言われるぐらい(笑)

大根葉の味も好き。

だから、葉つきの大根を見つけると、嬉々として買って帰る。

ざく、ざく、ざく、と小口切りにし、油揚げの細切りと一緒にに空炒りすると、
大根葉の水分と油揚げの油分でちょうどよく炒め煮になる。
大根葉が縮んで茎が透き通ってきたらジャコを一掴み放り込んで軽く炒め、
仕上げに鎌田醤油の「だし醤油」を回し入れ、七味を散らせば完成。
何にも考えないでできる料理なので、ちょっとしたストレス解消に。

大根葉の代わりに小松菜でも美味しい。

ニューヨークに語学留学していたときは、大根葉も小松菜も手に入らなかった
(油揚げは日本人向け食材店で手に入った)ので、代わりになる野菜を探したところ、
カラード・グリーンという葉もの野菜が肉厚でよさそうだったので買って帰った。
すると、アメリカ人のルームメイトが「フミコ、こんな野菜、どうするつもり?」と驚いた顔で訊くので、
何故そんなに不思議がるのか尋ねると、それは低所得者の食べるもので、普通の白人は買わない、という。

確かに私がそれを買ったのは、ハーレムに近い、コロンビア大学の近くのco-opだったので、
黒人やヒスパニックの客が多かったのは確かだが、こんなに栄養のありそうな葉っぱを身分や人種で差別する
なんておかしい、一度食べてみて、とカラード・グリーンの炒め煮をアメリカ人に食べさせたこともあったっけ。
和食に興味があるという彼女は、食べてみて考えを改め、作り方を教えてくれと言ってくれた。

私は大根葉炒めがあれば、ご飯三杯いただけるのだが、10才の息子にはイマイチ不評。
混ぜご飯にすれば何とか食べてくれるけれど、旦那もツマミで少々食べる程度なので、
大半は私が食べるために作っているようなもの。

今日は近所に住む父に話があったので、作ったばかりの大根葉炒めを持って行った。
母はそれを混ぜご飯にして寿司型に入れ、海苔を巻いて小さな俵握りにしてくれた。

5人で食べて残った分を持って帰ろうとすると、明日の朝ごはんに食べるから置いていって、と父。
そもそもこの料理は父の好物で、母に教わったもの。
白川家にとっては大のごちそうなのだが、見る人から見れば、かなりの貧乏料理。

でも、誰がなんと言おうと、私は大根葉が好き。