Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

大きな選択

昨日、今日と2日続けて、内装デザインを手がける会社のデザイナーさんお二方と、
それぞれ現場で打ち合わせをした。

キュリアスの店舗デザインは、グラフィックデザイナーでありながらインテリアコーディネーターの勉強をしている
妹の作品の一つにしてもらおうと思っていたが、
いずれにしても施工会社は選ばなければならないし、
数々の店舗を手がけたプロの力を借りる方が妹も私も勉強になるはず、ということになり、
お盆前に店舗デザイナーと施主のマッチングサイトを利用して、私達の希望する条件をエントリーしたところ、
短いエントリー期間だったにも関わらず、多くの会社・デザイナーさんが興味を示してくださった。

その方々の中から、過去に手がけられた実績やプロフィールなどを拝見した上で、
エントリーの際に寄せてくださったコメントに
私達の掲げるコンセプトへの共感の思いを述べてくださった2人のデザイナーさんにお会いし、
一度現場を見ながら打ち合わせをさせていただくことになったのだ。

データと文面だけで選出したお二方であったが、
実際にお会いしてみたところ、とても対照的な方々だった。

一人は、どんどん夢が広がって脱線したり収拾がつかなくなってゆく私達を
冷静に分析して本題に戻し、鋭いツッコミを入れてくれる方。

一方、もう一人は、私達の性格や個性を瞬時に掴み、
思いも寄らない斬新な提案をしてくれたり、
一緒に話が盛り上がり、一緒に脱線してしまう方。

いずれの方も、今の私達にとって、心強いパートナーになってくれそうな方だった。

直感と理論。
実績と人柄。

判断する材料はいろいろあるが、実績に関しては過去のデータだけで判断するのは危険で、
施主の予算や意向によって仕上がりは全く変わってくるので、
私達の予算では、彼らが過去に手がけたような店舗になると思ったら大間違いである。

そのぐらいは私にもわかる。
とはいえ、過去の作品からその方のセンスや感性は伝わってくるので、
お会いした印象と、プロフィールと実績を総合して、私達にふさわしいパートナーを
選ぶことになる訳である。

現時点の情報だけで判断せずにプレゼンフィーがかかっても
両方からプランをいただいた方がいいと思う私と、
もう心は決まっているので、天秤にかけるのは心苦しいから、
早くこちらの気持ちをお伝えしよう、という妹。

私が退職金のほとんどを注ぎ込み、更にそれを元手に借り入れもする、一大事業。
その明暗を分ける(といったら大げさだけれど)、大きな選択。

私達の欠点を指摘してフォローしてくれる冷静な人と、
私達の長所を伸ばし、お互いを高め合える関係になれそうだと思える人と、
どちらを選ぶべきか。

感性重視型の私達の気持ちはほぼ決まっているが、
経営者の視点から、人柄を最優先していいのかどうか、若干迷っている。