Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

小学生一人では作れない工作キット

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左:完成予想図、右:8月19日現在の息子の進捗状況。

息子が日曜日に吉祥寺のユザワヤで選んだのは、野球盤の工作キット。
小さなパチンコゲームやモーターで動く恐竜の工作キットを作ったことのある息子にとって、
これを組み立てるだけでは「自由研究」として創意工夫が足りないと思ったらしく、
「豆電球で信号機作ろうよ」という私の提案とドッキングして、
ホームランを打ったら電飾が点滅したり、ストライクやアウトのスコアランプが光るようにしたいと言い出し、
豆電球より小さい麦球という小さな電球と、スイッチや電池ボックスや導線などを買って帰った。

月曜日。制作1日目は、本体に着手する前に麦球の配線図を作ろうと思って
単3電池4本の電池ボックスと繋いだら、一発でフィラメントが切れた。
そりゃそうだ。こんな小さな電球だもの。
理科の実験とか、割と好きな方だったが、抵抗(Ω)とか、すっかり忘れてた。
電球を1つではなくて6個直列につないでみたら、弱々しく光る麦球。
電池の数と電球の数の適正値の計算までできないし、この調子だと作りながらいろんなものが
足りなくなってしまいそうだ。

麦球を買った時、LEDの豆ランプも隣に売っていたので、
そっちにすればこんな風に切れたりしなかったのに、と息子に言うと、
「青がなかったんだよ。ストライクが黄色でボールが青で、アウトが赤だから、青がないとダメなんだよ」とのこと。
なるほど、全然気づいてなかった。

オプションの電飾は後回しにして、今度は本体に着手。

パーツを組み上げるだけかと思いきや、微妙に重ねて貼り合わせ、
「縦横の寸法が328ミリになるようにして下さい」という、無茶振りな指示が書かれていたりして、
30センチ定規で計れないから328ミリを説明書に印刷してくれてはいるのだが、
どうしたら丁度328ミリになるように貼り合わせることができるのか、
小学4年生の息子にはお手上げで、早くも大人が手伝わないと無理なのね、という状況に。

さらに、完成予想図の写真には、グラウンドに色が塗られているが、
説明書にはファールラインとホームベース~1塁~2塁~3塁の位置を示す図があるのに対し、
グラウンドと芝生の境目の線については、どこにも資料がない。
ちょっとフリーハンドで書くには難しい大きさの扇型の弧。
ここも糸と鉛筆と爪楊枝でコンパス状にして下書きをしてやり、
色塗りは自分でやりなさい、という形になってしまった。

この野球盤は設計上、ピッチャーの位置がかなり2塁に寄っているため、
ショートとセカンドがライトとレフトの穴と並んでしまっている
(市販の野球盤はもっと大きいので、外野がさらに後ろの方にある)ので、
2塁の外側を芝生にしようと思うと外野がものすごく狭くなってしまう。
そのため、ちょっとデフォルメされた色分けになってしまうので、塗るも塗らないも自由、なのだろう。
(そのせいか、説明書には塁の位置が正確に指示されているのに、完成予想図には
ホームベースしか書かれていない)

息子はグラウンドと芝生は結構上手に塗れたのだが、白いラインは絵の具で書くのは難しいと思ったのか、
白いペンを出してくれと言う。
油性ペンもポスカも持ち合わせがなかったので、修正ペンを貸してやったら、
慣れない修正ペンは力が入り過ぎてしまい、ブジュっと白い液体が飛び散った。

「うわーん!」と泣きべそをかく息子。
乾いてから絵の具で消せばいいじゃん、と言ったものの、
水性絵の具ではなかなか隠せない。濃いめに絵の具を塗らざるを得ず、
グラウンドは土ならしのように全体を塗り直す羽目に。

グラウンドが乾いてから白い絵の具で試し書きしてみると、
思いのほか地の色に負けないで色が乗った。
それがわかると、息子も自分で細い絵筆でラインを書いてみたが、
失敗しては消し、失敗しては消し、を繰り返し、
途中ベソをかきながらも、はみ出したところを補正する方法もわかってきて、
最終的にはなかなかの出来に。

その後はグラウンドが乾いてから、息子が自力で外枠を付け始めたが、
木工用ボンドが乾くまでグラグラするので、組んだ枠が何度も崩れ、
3度目には「僕には無理だよ~!」と泣きべそをかく。

枠を2枚付けたところで乾かしていたら、その後でまた崩壊したところに
旦那が帰ってきた。

夕食後に家を留守にして、深夜に帰宅すると、
4枚の木枠が付いて、輪ゴムが縦横2本ずつかけられた状態で乾燥させてあった。

「父ちゃんがやったの?」と翌朝息子に聞くと、「うん」と正直に白状する息子。
そもそも不安定な形でボンドの力で止まっているような設計(組み木状には当然なっていない)なので、
子供の手では生乾きの状態をホールドするだけでも難しいはず。
まあ、仕方がない。

で、本日は作業2日目。
前日に書いたラインが何か足りないと思ったら、ファールラインが外野まで伸びていなかったので、
プロレスのリングみたいになっていることに気づいた息子。
左右を書き足し、ついでに1塁側にスリーフットラインを引いた。
(後で調べたら、本塁と1塁の中間から1塁に向けて書くらしいが、何も見ないで息子が書いたので、よしとする)

次は盤面に釘を打つ。
短い釘なので、なかなかうまく打てない。
ちょっと手伝ってやったが、少しずつコツを掴み、いい感じに不揃いな仕上がり(笑)
(あまり直しすぎてもね)

次にスコアボードの塗装。
深緑色に両面と側面の切り口を塗るまではよかったが、
いきなりスコアのラインを本書きしようとするので、
「原寸で紙に定規で測って見本を作ってからにしなさい」と注意する。
細かいところに執着する割には横着な息子(A型)は、
フリーハンドで下書きを始める。
「そんなんじゃ、後で絶対失敗するよ」と忠告するも、我が道を行くので放っておいたら、
やはり本書き第一回目は失敗に終わり、
グラウンドの修正で慣れたおかげで、黙って深緑色を塗り始める。
意外と気が短いのか、まだ白が乾かないうちに塗るもんだから、
最初はいい感じの深緑色だったのに、すっかり明るい緑色に。
「白が乾いてから塗らないから色が変わっちゃったじゃん」と突っ込むと、
「これでいいの」と開き直る息子。

絵の具が乾かないと次の行程に進めないので、
本日はこれまで。

ここまで辿り着くのに2日かかっているので、野球盤の完成だけでもあと2日はかかる気がするが、
電飾を付ける構想はまだ諦められないと言う息子。
自分で一人ではできないくせに、「だってこれだけじゃ、2年生の工作じゃん」と言う。
「一人でできないのに、何が2年生の工作じゃ。2年生は釘打てないでしょ」と反論するのだが、
学校で自由研究を発表する時に、派手なプレゼンをしたいらしい。
一昨年だったか、モーターで動くボートを作ったらクラスで選ばれて、
どこかに展示されたらしく、その時の栄光が忘れられないようだ。

見栄っ張りなんだから。誰に似たんだか。

うーん、しかし、麦球の配線は、母ちゃんもお手上げなんだけど・・・。
材料買った時はできると思ったんだけどね・・・。