Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』

今日はお店を早じまいさせていただき、息子と2人で三鷹の森・ジブリ美術館へ。
なんと、ここで『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』の試写会が行われたのである。

ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』は地元のT・ジョイ 大泉に巡回予定があるので
当選しなくても映画館に見に行くつもりだったのだが、
自宅から自転車で行ける距離なのに、まだ一度も行ったことがなかったジブリ美術館での試写会ということで、
上映前に館内見学できるという試写会の告知内容にグッときてしまい
店の営業時間内であるのにも関わらず思わず応募したところ、見事当選してしまった!
本当に勝手な店主である(すみません)。

さて、「本日は勝手ながら16時に閉店させていただきます」と看板を出したものの、
久々にいらしたお客様がお友達にプレゼントをお選びになっていたので、
結局閉店したのは16:20頃。
自転車で行けば20分ぐらいで行けるはず、と思いきや、息子は吉祥寺まで自転車をこぐのは初めてだったので、
なんだかんだで会場に着いたのは17:15。わー、もう開演時刻まであんまり時間ないじゃん!

入口から地下に下りると受付があり、上映会場となる「映像展示室 土星座」は目の前だったので、
ここに戻ってくればいいのね、とわかると、そこから螺旋階段を上がって屋上へ。
あの有名なロボット兵は、ここにいたのね。
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イメージ 2

(小学5年生の息子が左足の後ろに隠れて手だけ出してるつもりが、バッグと足も出てるし(笑))

屋上庭園を端から端までぐるりと歩いて、また館内に戻って、館内の展示物を足早に見学。
わー、絵コンテやら原画やら、こ、これはニック・パークの肉筆では・・・?
もっとゆっくり見たかったのだが、息子がスルーしてしまったので、慌てて彼を追いかけた私。
ウォレスとグルミットの特別展示は9月までやっているそうなので、また来ようと心に決める)

そしてまた「映像展示室 土星座」の前に戻り、入場時に渡されたチケットを手に、
くじらとり』の最終回を鑑賞。
16分の短編なので、試写会の前にもう1本鑑賞できてしまうのである。

息子は館内をもっと見ていたかったところ、無理矢理一緒に見たのだけれど、
とても楽しかったようで、「もう一度見たい」という満足感。
原作の「いやいやえん」は絵本ではなく、活字から想像していた世界だったので、
スタジオジブリによる映像化は息子の想像を超えていて面白かったようだ。

それが終わると、まだ試写会まで10分ほど時間があったので、ミュージアムショップへ。
制限時間内で息子とピンズを3つ選び、私が会計している間にショップの外へ出た息子が迷子になった・・・!

「迷子になろうよ、いっしょに。」
ジブリ美術館のHPのトップページでメイが言ってるけれど、
ホントに迷っちゃいました、息子(汗)
携帯を持たせてたので、「どこにいるの?」と聞くと、「今がんばって向かってるから!」と息子。
試写会の開始時刻と閉店時刻が重なっていたため、スタッフの方が多数会場内に配置されていて、
インカムで連絡を取り合ってくださり、私の近くのスタッフの方が「大丈夫ですよ」と一言。
初めて来た同士で携帯電話で話すより、スタッフの方々の連携の方が明らかに的確だった。
(ありがとうございました)

無事、息子が土星座に到着。
満員の会場を見下ろし、先程は最前列で見た息子は、入口からすぐの立ち見席が気に入ったらしく、
階段を下りようとしない。
スタッフの方が気を利かせてくださり、隅に積んであった椅子の中から2つ、
私達のところに持って来てくださった。
これがなかなか見晴らしがよく、特等席となった。

いよいよ試写会が始まった。
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タイトルからして「真剣にふざけてる」ような感じの「ベーカリー街の悪夢」だが、
いきなり職業がパン屋になっているウォレスとグルミットの名コンビには突っ込みどころ満載で、
このテンポ感にこの動きがCGじゃなくてコマ撮りなんて、もう信じられない~♪♪♪と
アードマン・ワールドに圧倒されっぱなし。
毎度ファンを魅了する珍発明のメカニックの動きみならず、
特にパンが膨らむところの動きに注目!
早くもDVDが待ち遠しいぐらい、何度も見返したいシーンが山盛り!

しかし、小学5年生の息子の感想は、「グロい」。
ちなみに、血は一滴も出て来ないし、惨殺されたシーンが出てくる訳ではない。
冒頭の殺人事件が起きたシーンでは、倒れた被害者の後頭部が映っているだけである。
私にしてみれば、リアルに「グロい」アニメや映像をもっと目にしているはずの息子にとって、
衝撃的な映像ではないと思ったのだが、あまりにコミカルに犯人が成敗されてしまうので、
子供心には却って傷つくのかな・・・。
そういう意味では大人のブラックユーモアというか、子供向けの作品ではないことは確かかも。

アードマン作品もピクサー作品も、子供向けに作っていないところが好きなので
どちらも息子と一緒に見て来たのだけれど、
子供の感じ方と大人の感じ方の違いについて、初めて意識させられたような。
アメリカの大衆的な作りとは違う、監督やスタッフが楽しんで作った作品ゆえ、なのかも。

会場を後にして、「また今度、来ようね」と息子。
そして私は旧作3作もスクリーンで同時上映されるのを楽しみに、
また映画館でもう一度見たいと思っている。
それぞれに楽しみもでき、何かと充実した試写会であった。