Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

日曜日の一人メシ

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会社にヤボ用があったので、久々に車で虎ノ門へ。
小一時間で用事を済ますと、お腹が減った。
旦那は息子を連れて、昼間に地元でやっていた学童クラブのイベントの続きで新旧学童クラブの仲間と飲みに行っているので、
久々に日曜日の一人メシ。

さて、どこで食べよう。
虎ノ門界隈は土日はガラーンとしているので、家までの道順で車を止められる店を思い描くが、
最近あまりないシチュエーションなので、青デニぐらいしか思いつかない。

どこかラーメン屋でもあれば・・・と思いながら赤坂見附方向に外堀通りを走っていると、
そうだ、赤坂サカスに行ってみよう、と思いつく。

オープン以来、行く機会がなかったし、
日曜日の空いている時に駐車場の止め方を覚えておくのは悪くない。

外堀通りを左折して赤坂方面に向かった途端に見えて来た光景にびっくり。
ここはどこ???
TBSがずいぶん前にリニューアルしていたから、それの続きぐらいに思っていたが、
あまりに街並が変わっていて、驚いた。

日曜日の20時過ぎともなれば、駐車場も「空車」のサイン。
スムーズに駐車できた。

さて、何を食べようか。
あまりにラフな格好で来てしまったので、カジュアルなお店を求めてB1をぶらつくと、
海南チキンライスのお店が目に入る。

会社から歩いて行ける西新橋2丁目に、海南チキンライスの店「夢飯」(ムーハン)があり、
カウンターだけの小さなお店なので、いつも並んでいて、時間のあるときしか行けないのだが、
そこですっかり海南チキンライスがお気に入りになっていたので、
その店に入ることにした。

・・・んー、ちょっとイメージが違った。
「夢飯」の中国醤油に比べて、
ここの「ダークソーヤソース」はオイスターソースが入っていてネットリしている。
チキンも「夢飯」の方が断然ウマい。

今度西荻店にランチに行って、「夢飯」の味を堪能しに行こう、
と心に決めて、食後のコーヒーを買いにスタバを探す。

2Fに上がって案内図で場所を確かめると、「1F オフィスエントランスよりご来店ください」とある。
なんだ、直接行けないんだ、面倒だなー、と、もう一度下に降りる。

一度外に出てオフィスエントランスから入り、専用階段で2Fに上がり、コーヒーをテイクアウト。
また階段を降りて外に出て、ショップ&レストランの入口に入り、地下の駐車場へ降りる。

酒も飲まない一人客の勘定では駐車場の優待(3,000円~)が効かないので、
駐車場代600円(30分/300円)を支払う。
電車だと片道390円かかるので、それよりはかからなかったので良しとする。
ガソリン代まで入れたら車の方が何かと高くつくが、たまには一人でナイトクルーズも悪くない。

帰りにJ-WAVEを聞いていたら、「東京コンシェルジュ」で六月大歌舞伎を紹介していて、
今回の演目の一つ、「義経千本桜」の三段目「すし屋」は30年振りに吉右衛門が演じるもので、
親に勘当された悪党息子の権太が父に親不孝を詫びようと試みるが、
誤解と行き違いでその父に刺されてしまう、という話なのだという。
そして、歌舞伎には「もどり」と言われる、悪人と思われていた人が後に善人であったことを明らかにする演出があり、
この「すし屋」権太はその「もどり」の典型で、
父に刺された後、本心と無念を長々と語ってから死んでいく「もどり」の演出が見事なのだという。

歌舞伎は学生時代に一度か二度見ただけで、よく内容も覚えていないような私にとって、
30年振りの吉右衛門もなにも無いのだが、
なんだか見逃してはいけないような気持ちにさせられた。

どちらかというと、吉右衛門より勘三郎の方が親近感があるし、
義経千本桜」の「すし屋」は過去にもいろいろな役者さんが演じているので、
そのうちまた誰かが演るだろう。

ただ、その番組の歌舞伎担当の人が言うには、歌舞伎には世代を超えて人を楽しませる魅力があり、
30年前の吉右衛門を見たお客さんも、今回初めて見るお客さんも、一緒に楽しめるのが
古典ならではの良さなのだ、とのことで、それはそうなんだろうなぁ、と思う。
一幕見席でふらりと行ってみようかなぁ・・・。