Fumiko’s Second Life

2008年に脱サラした主婦が開業して店を始めるまで〜始めてからの約2年間の記録

父と、お静さんと、Chez Pierre。

71歳になる父が扶桑社のお静さんと久々にゴハンを食べるというので、
ずっとお静さんにお会いしたいと思いながら機会を失っていたお静さんファンの私は
「私も行ってもいい?」と便乗。
内幸町のプレスセンター9階の和食堂で待ち合わせ。

久々にお会いしたお静さんは、まもなく還暦とは思えない、相変わらずの若々しさ。
お互いの近況や懐かしい話に花咲いて、
父の馴染みのフレンチ、乃木坂・Chez Pierreにデザートを食べにいこう、
ということになり、久々の訪店。

独身時代、西麻布に2年だけ住んでいたので、時々ランチに行ったりしていたが、
結婚してからはなかなか行く機会がなかったことを
つい先日GREEで乃木坂のレストランの話題が出たときに思い出して
ふとChez Pierreは健在か気になって調べたら、
HPも更新されていて安心し、近々行きたいなと思っていた矢先のことだったので、
絶妙なタイミング。

Chez Pierreは創業1973年、フランス人が開店したフランス料理店としては日本初のお店で、
父も最近は年に一度来るか来ないかなのだそうだが、
常連さんがどんどん来られなくなり、気づけば父が常連の最年長なのだそうだ。

久々にピエールさんと再会し、近況を報告していたわかった偶然。
ピエールさんが来日したのが、私の誕生日と同じ、1968年11月9日だというのだ。

今年ちょうど不惑を迎える私としては、その偶然に感激し、
「その日、私のお誕生日パーティーで貸し切っていいですか?」と尋ねると、
「ちょうど日曜日じゃない、最高だね!」と、半年以上先の予約を受け付けてくれた。

西麻布~乃木坂界隈は入れ替わりも激しい中で、35年も続いていること自体、本当に素晴らしいが、
今日も20時ごろに店に着いた時は小雨の降るなか満席で、フランス人とおぼしき外国人客が半数を占めていた。

そこに創業当時から通っていた父は、ありし日の有吉佐和子さんが
自殺される数日前に奥の席で食事をされていたことなど
私も初めて聞くような昔話を、お静さんと私に話してくれた。

私が大学生の頃に実家に遊びに来てくださったお静さんを駅前まで車でお迎えしたのが
お静さんとの最初の出会いだったが、
私がポニーキャニオンに入社して3年ぐらい経ったときに現AVEXのTさんの思いつきで
フジサンケイグループ担当にされた私は、扶桑社に毎日プロモーションに通っていて、
当時第三書籍編集部の部長さんだったお静さんは、私にいろんな人を紹介してくれた。

駆け出しのぺーペーだった私にとって、お静さんはキラキラしていて、憧れの存在だった。
そのお静さんと最後にお会いしたのは、「ちびまる子ちゃん」の放送10周年を記念して、
何か書籍が出せないか、ということで
お静さんの部下のIさんに企画を持ち込んだ時だから、かれこれ8年ぐらい前になる。
(その時に実現した本はこれこれ

その時もキラキラしていたお静さんは、既に50代だったのだと知り、
ちょっと前まで憂鬱だった40代どころか、50代も楽しみになってきた。

そして、ちょうど20歳違いだということも今日初めて知ったので、
お静さんの8月の誕生日パーティーと、私の40歳の誕生日パーティーも、
一緒に祝いましょう、と大いに盛り上がった。

キラキラの存在のお静さんと、アラフォーになってお友達になれた喜び。

今年は忘れられない年になりそうだ。